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  • バイオレゾナンスとは? ― 体の「周波数」から健康を見るという考え方

    バイオレゾナンスとは? ― 体の「周波数」から健康を見るという考え方

    バイオレゾナンスは、体がさまざまな周波数にどう反応するかを測り、その違いから体の状態を評価します。

    聞き慣れない言葉なので、どこまでが確かめられた話なのかも分かりにくくなっています。何を測っている手法で、研究はどこまで進んでいるのかを順に整理します。

    バイオレゾナンスとは?

    バイオレゾナンスは、生体と周波数との共鳴・反応を捉え、体の状態を評価する手法です。

    「bio」は生体、「resonance」は共鳴を意味します。

    共鳴とは、同じ周波数を持つもの同士が反応し合う現象です。

    たとえば、同じ高さの音を持つ2本の音叉を並べ、一方を鳴らすと、触れていないもう一方の音叉も振動します。

    同じ周波数では共鳴し、違う周波数では反応しないことを示す音叉の比較図

    バイオレゾナンスでは、この共鳴という現象を生体の評価に応用します。

    バイオレゾナンスの研究は、20世紀前半の「生体と周波数」の研究を背景に発展し、1970年代にドイツで現在につながる機器や測定法が開発されました6。

    そこから長年にわたり、臓器や組織、物質ごとの反応パターンが蓄積され、現在の機器では、それらを基準データとして利用します。

    たとえば「正常な肝臓」に対応づけられた周波数を生体に与え、どの程度共鳴・反応するかを見ます。

    反応が基準に近ければ、その項目は正常に近い状態として評価する。反応がずれていれば、その項目に乱れがある可能性として評価する。

    正常な肝臓の基準周波数を当てたときの反応の違いを示した図

    つまりバイオレゾナンスは、「どの周波数に、どう反応するか」を比較して体の状態を見ています。

    たとえば肝臓だけでなく、腎臓や腸、特定の栄養素や物質など、機器に登録されたさまざまな基準周波数に対する反応を見ていきます。

    そもそも「周波数」とは何か

    周波数とは、振動が1秒間に何回くり返されるかを表す数字です。

    音、光、電波だけでなく、物質をつくる分子や原子にも振動があります。

    そして、その振動のしかたは物質や構造によって異なります。

    物質をつくる分子や原子が振動し、それぞれ異なる周波数を持つことを示した図

    人の体も例外ではありません。

    心臓では電気信号によって拍動が起こり、脳や筋肉でも電気的な活動が続いています。

    そのため医療では、

    • 心臓の電気活動 → 心電図
    • 脳の電気活動 → 脳波
    • 筋肉の電気活動 → 筋電図

    として、体から出る信号を日常的に測定しています。

    つまり、体を「電気的な信号や振動」から見ること自体は、特別な発想ではありません。

    バイオレゾナンスは、ここからさらに、臓器や物質に対応づけられた周波数への反応を利用して、体の状態を評価します。

    一般的な医療と何が違う?

    血液検査、CT・MRI、診察などで異常を見つけ、病名をつけ、薬や手術などで治療する。これが現在の一般的な医療です。

    一方、バイオレゾナンスは、病気になる前の体の乱れを評価し、未病・予防に活かします。

    つまり、

    「病気を見つけて治す」のが一般的な医療。
    「病気になる前に整える」のが、予防・未病の視点を持つバイオレゾナンス。

    バイオレゾナンスでは何を見る?

    バイオレゾナンスが見ようとするのは、病名ではなく、体の傾向です。具体的には、どこに負担がかかっているか、何に反応しやすいか、どの機能が弱りやすいかを見ていきます。

    たとえば、次のような項目が扱われます。

    • 食品や物質への反応
    • 臓器・器官ごとの状態
    • 栄養の過不足
    • 重金属や化学物質など外から入る負担
    • ストレスや自律神経の状態
    • 腸・肝臓・腎臓など、排出に関わる機能の傾向

    つまり、病気を診断するというより、病気になる前の乱れや負担をとらえ、予防や未病の段階で整えるために使うものです。

    なお、何を項目として出すかは機器によって異なります。同じ「バイオレゾナンス」という名前でも、表示される内容がまったく同じとは限りません。

    研究ではどこまで分かっている?

    人を対象にした研究はあります。ただし、結果は一方向ではありません。

    効果を確認できなかった研究があります。アトピー性皮膚炎の子ども32人を対象にした試験では、本物と見分けのつかない偽の機器を使った群と比べて、差は出ませんでした1。患者にも評価者にも、どちらの機器かを伏せて行われた試験です。

    一方、良い結果を報告した研究もあります。うつ病の患者140人を対象にした研究では、バイオレゾナンスを受けた群でうつの評価点が下がっていました2。ただしこの研究では、参加者をくじ引きで振り分けておらず、偽の機器との比較も行われていません。

    診断への応用になると、評価はさらに厳しくなります。食物アレルギーの検査法をまとめた総説は、皮膚の電気抵抗を測るタイプの検査を「証明されていない検査」に分類し、必要のない食事制限につながりうると指摘しています3。

    確認されていないことを、
    確認されたかのように言うのは、
    また別の問題です。

    米国FDAは2022年、バイオレゾナンスをうたう機器を「がん・糖尿病・脳卒中・アルツハイマー病を治療できる」「60秒で全身をスキャンして原因が分かる」として販売していた企業に、警告を出しています4。対象になったのは、特定の企業による具体的な医療上の主張です。バイオレゾナンスという考え方そのものが否定されたわけではありません。

    整理すると、こうなります。研究はゼロではありません。一方で、標準的な医療検査と同じ精度で診断や治療に使えると言えるだけの根拠は、現時点ではそろっていません。同じ「研究がある」でも段が違うことは、何をもって「エビデンスがある」と言うかで整理しています。

    では、なぜこの考え方に注目するのか

    体から読み取れる情報を増やすことに、意味があるからです。

    現代の医学は、血液、画像、組織、遺伝子など、物質として測れる情報を中心に発展してきました。この方向で分かることは、いまも増え続けています。

    一方で、人の体には電気的な活動もあります。心電図も脳波も、そのごく一部を切り取ったものです。

    生体が持つ電気的な情報を、
    いまより広く健康の評価に使えないか。

    バイオレゾナンスは、この問いに向き合っている領域のひとつです。統合医療が、標準的な医療と他の方法をどう組み合わせるかを考える枠組みであるのと同じで、ここでも問われているのは「代わりになるか」ではなく「何を足せるか」です。

    RESONA-LABではどう使っている?

    RESONA-LABは、病気を見つけるための検査ではありません。日々の食事や生活を見直すための材料として使っています。

    レポートは4つの欄に分かれています。不耐性、体内蓄積、解毒機能(腸・肝・腎)、不足栄養素です。

    この4つは、別々の採点ではありません。入ってくるものと、出す力という1つの問いを、別の角度から見たものです。

    結果に出た項目が医学的に何を示すのかは、レポートにも、この記事にも書いていません。書けるのは、しばらく減らしてみて体調がどう変わるかを試す、その順番の手がかりまでです。

    バイオレゾナンスをどう見るか

    整理すると、4つです。

    • 人の体に電気的な活動があること自体は、医学でも扱われている
    • バイオレゾナンスは、それをもっと広く健康の評価に使おうとする考え方
    • いまは研究の途中で、標準的な医学検査と同じ位置づけではない
    • だから、確立した医療と混ぜずに、別の軸として扱う

    確立した検査の代わりではなく、
    別の角度から体を見るための一つの軸。

    参考文献・参考資料

    1. Schöni MH, Nikolaizik WH, Schöni-Affolter F. Efficacy trial of bioresonance in children with atopic dermatitis. Int Arch Allergy Immunol. 1997;112(3):238-246. PubMed 9066509
      1.5〜16.8歳の入院中の小児32人を、実機群と偽機(シャム)群にランダムに割り付けた二重盲検並行群間試験。皮膚症状スコア、かゆみ・睡眠スコア、アレルギーの血球活性化マーカーで評価。両群とも改善したが、バイオレゾナンスによる上乗せの効果は認められなかった
    2. Mureşan D, Salcudean A, Sabău DC, Bodo CR, Gabos Grecu I. Bioresonance therapy may treat depression. J Med Life. 2021;14(2):238-242. PubMed 34104247
      うつ病患者140人を、バイオレゾナンス単独40人・抗うつ薬併用40人・抗うつ薬単独60人の3群に分け、5週間後のハミルトンうつ病評価尺度を比較。3群とも点数は下がり、群間の差は統計的に有意(p=0.0001)。ランダム割り付けではなく、偽機との比較(盲検)も行われていない単施設の研究
    3. Hammond C, Lieberman JA. Unproven Diagnostic Tests for Food Allergy. Immunol Allergy Clin North Am. 2018;38(1):153-163. PubMed 29132671
      食物アレルギーの診断における標準は経口負荷試験で、血清IgE検査と皮膚プリックテストが代替として認められる、としたうえで、IgG検査・電気皮膚検査(electrodermal testing)・細胞毒性検査・誘発中和法・応用キネシオロジーを「大部分が証明されていない」検査に分類し、不要な除去食につながりうると指摘している
    4. U.S. Food and Drug Administration. Warning Letter: RoyalVibe Health Ltd.(2022年11月18日)FDA Warning Letter 639553 / FDA Safety Communication「Do Not Use RoyalVibe Health, CellQuicken, or Well-Being Reality Ultrasound Medical Devices」FDA
      同社の機器が、がん・1型/2型糖尿病・脳卒中・アルツハイマー病などの治療をうたい、60秒で全身をスキャンして原因を特定できるとして販売されていた点を問題とし、510(k)クリアランスまたはPMAを受けていない医療機器にあたると指摘。警告の対象は、この企業の製品と表示された効能
    5. Lewith GT. Can we evaluate electrodermal testing? Complement Ther Med. 2003;11(2):115-117. PubMed 12801498
      電気皮膚検査をアレルギー検査として用いることについて、根拠は限られており、しばしば誤って提示されているとしたうえで、機器ごとの信頼性・妥当性をどう検証すべきかを論じている
    6. Med-Tronik GmbH(MORA機器の製造元)会社案内 https://med-tronik.de/en/our-company/about-us/
      医師 Franz Morell と Erich Rasche が1970年代前半からバイオレゾナンスの手法を検討し、1977年にドイツで MORA-Therapy を開発した、としている。製造元自身による沿革の記述

    me:LABは、RESONA-LABとサプリメントを提供する株式会社bio medicalが運営しています(運営について)。本記事は公的資料と査読済み文献の整理であり、個別の診断・治療に代わるものではありません。バイオレゾナンス検査の結果は、病気の診断を示すものではありません。症状がある場合や治療を受けている場合は、その指示が優先されます。